桜をおいかけて長野(鷹狩山展望台・仁科神明宮・松本城)





※忙しくてお花見もできなかった今年。桜を追いかけるように、先週末長野に行って来ました。
その旅の記録です。

 

鷹狩山展望台(長野県大町市)

 

長野県安曇野周辺は、都心よりちょっとだけ春が遅い。
日差しは強いものの、ひんやりとした風が私の頬をなでながら通り過ぎて、ゆっくり開いた桜が満開だった。

 

申し合わせたように桜のたもとに咲く菜の花。
緑と黄色とベビーピンクのコントラストは絶妙で、逆さに回った時計のように、桜を季節を堪能できる。

 

安曇野ICから車をしばらく走らせると、『鷹狩山展望台』に辿り着いた。

 

うねうねした道をえんえんと登る。
鷹狩山展望台までは、いくつかのトレッキングコースがあるようだが、車でも頂上付近まで登れるので、一気に標高1136メートルの山まで辿り着くことができる。

 

駐車場には、まだ雪のかたまりが残っていた。
日差しは温かいものの、一段とひんやりした空気が肺に入ると、妙に研ぎ澄まされた時間に吸い込まれた。

外界と違い、音が少ない。

鳥のさえずりと木々のざわめき。

ざわざわという音が心地よく、喧騒から自然の音になじむまでに、さほど時間もかからない。



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頂上にたどり着くと、いきなり目の前に広がる360度の北アルプスのパノラマ。

清々しい空気の中に、迫力のある北アルプスが迫ってくる。絶景である。

 

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頂上には、展望台も常設してあった。展望台の2階に登ってみると、ちょっと休憩できるスペースがありベンチが北アルプスを向いて設置されていた。ガラス張りの窓には、絵に描かれているような北アルプス。絵画のようだ。

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展望台を見下ろすと、こういう観光地にありがちな『恋人の聖地』というオブジェが見えた。

気持ちは分かるが(笑)、正直、あちこちにある『恋人の聖地』には、多少の飽々感はある。(笑)でも、たしかに、この絶景と静かな空気はフレッシュな恋人たちにはいいかもしれない。

観光客も少ないし静かなので、きっとイチャイチャできる。(笑)



外には木製のベンチもあるので、北アルプスを見ながら、ゆっくりお弁当も食べられるのでオススメ。
ただ、自販機等の飲み物は全くないので、必ず用意してきたほうがよさそうだ。(トイレは完備)

鷹狩山山頂まで辿り着くだけでも、壮大な北アルプスのパノラマは堪能できるが、そこにある展望台の頂上まで登ると、さらに絶景が楽しめるので、是非、展望台に登ることをおすすめする。

人がいないので、恐らくゆったりとした空気が流れるはず。

展望台 展望台付近
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日本最古の神明造り 仁科神明宮

鷹狩山展望台から車で数分。

長野県大町市には、平安の昔から鎮座する日本最古の神明造を持つ仁科神明宮がある。神明造(しんめいづくり)とは、日本の神社建築様式の一つで、歴史は古く、弥生時代の遺跡の柱の遺構が神明造の柱の配置に似ているため、弥生時代の高床式倉庫が発展したものと考えられているそうだ。伊勢神宮などが代表とされる建築様式である。



仁科神明宮の本殿などは、寛永13年(1636)の造営で、江戸時代初期の端整な建築。神明造の建築物としては、わが国で唯一の国宝だ。

樹齢700年の杉 樹齢700年の杉
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入口には樹齢700年の二本の杉の巨木がそびえ立っていた。

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その神々しさに、年輪の深みが感じられる。

二本の杉の横を通り過ぎ、本殿までの石畳を歩く。

 

本殿までの雰囲気は厳かで、杉の木立が落とす影を踏みながら、静かな神社の空気に包まれると、気持ちが自然と静まるようだ。

伊勢神宮と同じ造りを施す神社だけに、その無垢でシンプルな姿が伊勢神宮と重なるものがある。『無垢』という響きがぴったりで、佇まいに癒やされながら本殿へと進んだ。

 

本殿は、極めてこじんまりとしていた。

より一層、静寂に包まれる。

神明造の建築物としては、日本で唯一の国宝。

ぜひ、安曇野方面に来られた方は、一度寄って見たらいいと思う。神殿造りが放つ静寂は、独特のものがある。

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さくら吹雪の松本城

仁科神明宮を後にして、松本城へ。

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陽がななめに陰る時間帯、お堀の水面に映る逆さ天守は相変わらず堂々としていて、黒塗りの立派な佇まいは迫力だ。

p1012118桜の季節は、もう通り過ぎ、お堀に降るさくら吹雪が美しい。

 

閉館の時間帯だったので、お堀を囲んで観光客がざわついていた。
そのほとんどが外国からきた観光客の様子。日本語以外の言語が飛び交う。

 

松本城には何度も来ているが、これほどまでの外国人観光客に囲まれたのは初めてだと思う。

日本のお城、サクラという2つのブランドが注目されている事を、しみじみ実感する。

 



お城をしばし眺めた後で、城下町を散策。
お城のすぐそばに、かつお節専門店を見つけたので立ち寄ってみる。

当日削ったかつお節を量り売りしてくれるんだそうだ。

様々な種類のかつお節にテンションがあがり、カツオ出汁用の削り節とふりかけ用の削り節を買って帰る。

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そのまま、夕飯は城下町で。

地元のダイニングで、おいしいご飯を食べて帰宅。

 

「丼 say」 焼筍 冷やし鶏そば
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城下町には、遅咲きの枝垂れ桜がお見送りしてくれた。

 

桜をさがした長野の旅。
静かで厳かな春の時間だった。

 



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かつお節専門店で買った削り節をかけた、新玉ねぎのサラダ。
かつお節の味が濃くて、とても美味しかった!

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