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【旅コラム】鎌倉 泉谷山浄光明寺(鎌倉十三仏)


泉涌寺の末寺、準別格本山

鎌倉にある泉谷山 浄光明寺は、鶴岡八幡宮から歩いて10分くらいの所にあるお寺です。鶴岡八幡宮から歩くと、途中には英勝寺などもありますので、参拝の時にはセットでお詣りすると良いと思います。

閑静な住宅街の中に溶け込むようにある浄光明寺はひっそりと佇み、神聖な空気が流れる一角でした。

浄光明寺は、鎌倉市扇ガ谷の泉ヶ谷と呼ばれる所にあります。そして、天皇家の菩提寺で有名な京都東山にある泉涌寺の末寺として準別格本山とされています。

浄光明寺は1251年頃に開山されました。そして、開祖は北条長時と北条時頼と伝えられています。さらには、特定の宗派にとらわれない諸宗兼学の寺として多くの高僧が集い、全盛期には数百人の僧侶がいた大寺だったそうです。

いまは、ひっそりとした佇まいになっていますが、歴史深い名寺だと有名なお寺です。鎌倉十三仏にも含まれています。正面に客殿があります。こちらには観音様はいらっしゃいませんので注意してください。観音様が安置されているのは階段を登った奥の観音堂になります。

入り口には楊貴妃観音が祀られています。こちらは美人の神様で、泉涌寺にもある観音様です。必ずお詣りしましょう。

入り口右側には鐘楼があります。ただ鐘をつくことはできませんでした。

こちらは不動堂です。

浄光明寺は鎌倉時代に2度も火災に見舞われました。その後は、都度、再建されました。しかし、鎌倉幕府が滅亡すると、鎌倉内の他の寺院と同様、急速に衰えていき、江戸時代のはじめには伽藍などは荒廃し本堂さえも失われる状態でしたが、様々な援助により1668年に仏殿が再興され、幾度の復興をへて今に至るそうです。

今は、境内全域が国の史跡に指定されています。

客殿の右側に小路がありますので、まっすぐ進んで観音堂へと向かいます。


樹齢750年のイヌマキ

石段を登ると観音堂が見えてきます。

観音堂の目の前には巨大な槙の木(イヌマキ)が立っています。その迫力は見事なものがありました。実に根廻りが3mメートルもあるそうです。このイヌマキは創建時に植えられたと考えられるそうです。推定樹齢は約750年。こちらは市の天然記念物に指定されています。

ぜひ、参拝時には御覧ください。


仏殿と収蔵庫

イヌマキの目の前には、奥に観音堂、手前に収蔵庫があります。この収蔵庫には国の重要文化財である、阿弥陀三尊(阿弥陀如来坐像、観世音菩薩、勢至菩薩)が祀られています。木造の阿弥陀三尊は、実に見事な阿弥陀様でした。

阿弥陀如来坐像は宋風美術の特徴が見られ、中世の鎌倉でのみ流行した「土紋」と呼ばれる装飾技法が用いられた仏像としては最古のものだそうです。

収蔵庫のドアが空いていて、受付の方が丁寧に解説してくださいますので、ぜひ解説付きでご覧いただくのが良いと思います。(拝観料がかかります)こちらが受付です。

こちらが収蔵庫。

こちらが仏殿です。浄光明寺の本堂です。かつては、本尊阿弥陀三尊像を安置していたことから阿弥陀堂とも呼ばれるそうです。現在は、本尊阿弥陀三尊像の保管のために左側にある収蔵庫に安置され、温度や湿度を厳重に管理し、阿弥陀様を保管しています。


網引地蔵

観音堂の奥には100段の石段を登って網引地蔵の向かう道があります。石段は登りやすくできていますが、古い石段なので慎重に登ります。

登りきるとほら穴のようなものが見えてきます。その中に、網引地蔵が安置されています。

網引地蔵(石造地蔵菩薩坐像)が安置されている『やぐら』と呼ばれるほら穴です。

さらに急な石段があり、この上には冷泉為相の墓があります。

浄光明寺は、真言宗泉涌寺派 準別格本山です。天皇家の菩提寺である泉涌寺の末寺であり、非常に由緒あるお寺です。特に、御本尊の阿弥陀三尊像は実に見事ですので、必ずお詣りしたほうがよいです。

鎌倉には数々の素晴らしいお寺があります。お天気の良い日にでも、ぜひお詣りください。

御朱印

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