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【番組レビュー】戦場に咲いた小さな花 山本美香という生き方(ドキュメンタリー)

山本美香

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人は、死んだら終わりだろうか?
ふと、そんな問いかけをしたくなった。

なんとなくつけたテレビで、戦場ジャーナリストと呼ばれ、先日、戦場取材中に亡くなった山本美香さんのドキュメンタリーを見た。

訃報ニュースが流れるまでは、私は彼女の事はよく知らなかった。
今日、その生き方や生き様をまとめた45分ほどの番組を見た後、胸がかきむしられるような想いが残った。

イラクやアフガニスタン、チェチェン。
静かな日本にいると、遠く遠く、星まで違うくらい、遠いところで起こっている気がする戦争や紛争。そのリアリティは、当然、テレビ画面や新聞記事からは届かない。

どれくらいの空爆で、どれくらいの人が亡くなっていて、どれくらいの街や都市が破壊されたのか、なんて、数字で示されても分からない。

人が砲弾を受けるシーンは、テレビでは放送されないし、当然、そこで普通に暮らす人々の息遣いなど、私達には到底、想像もつかない事ばかりだ。

でも、たかが60年前、日本も戦火にのまれていた。

でも、そこから、完全に復興した日本は、穏やかで平和な世界になり、戦後生まれた私たちは、その出来事自体が非リアリティであり、敗戦国であっても異国の戦争や紛争を自分の事と思い感情移入できないほど平和になってしまってはいないだろうか?

そんな中、女性でありながら戦場をかけめぐり取材を続けてきた山本美香さん。

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戒律が厳しく、男性が入れないような女性が暮らす所に入り、女性にカメラを向け、インタビューする事で戦場で暮らす、人々の息遣いを伝えてきた。女性ならではの役目だったのだろう。

それでも、山本さんだって女性だ。

突然の空襲や砲撃には声を震わせ怯えるし、死を覚悟して眠れぬ夜も沢山あったに違いない。

でも、「自分は死なない。自分は弾にはあたらない。」とそう、言い聞かせて、真実を伝えるため、レンズを除く姿は、眩しいほど強く凛とていて、ハッとするほど美しいと思った。

山本さんのように、父親が新聞記者で、自分も同じように刺激をうけたら、こんな仕事を選んだだろうか?同じ女性だけれど、私には、そんな勇気も覚悟も使命もないし、きっとできてないと思う。

山本さんに同調し、同じ行動ができる女性は、この日本に沢山はいないだろう。

それ故に、彼女が命をかけても伝えたかった事はなんだろう?
それを、無性に知りたくなった。

実際、戦地の女性たちは、家事や育児をやっていればいいと、勉強や仕事も自由に選べないそうだ。また、男性からの虐待も多く、それが問題だという認知もないのだという。私達には、想像もつかない女性達の暮らしぶりを日本に伝え、そして、問題提起したかったのだろうか?それが、どのように変わっていく事を望んでいたのだろうか?

仕方の無いことではあるが、私にはまだまだ分からない。

山本さんの父親が、彼女のことを、「戦場ジャーナリストではなく、ヒューマンジャーナリストだ。」と言っていた。

それだけ、人が好きで、人の中に溶け込み、国と国の国境を超えて、大事な何かを伝えたかったのだろう。

人は死んだら終わりだろうか?
死とは、物質としての命は尽き果てるかもしれないが 、その人が残していった、残像みたいな軌跡は残るだろう。

そこからまた、誰かの心に芽が生え、根が生え、そして、また、大きな行動力になるのだろう。

私達の記憶と心に、しなやかに飛んでいくこれが、山本美香さんの生涯なのだ。

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