第九番札所 都幾山 慈光寺(出流観音)埼玉県


第九番札所である都幾山(ときざん)慈光寺は、埼玉県にある天台宗のお寺。坂東三十三観音巡礼は、さとりに近づくための修行の巡礼であるため、決してアクセスよく立地の良い所にあるお寺ではないのだが、この慈光寺は、中でもかなり山深い所に静かに佇むお寺である。大通りから山道に入るのだが、車だと気にならないが、歩くとなるとかなりの距離。巡礼という言葉の似合う山寺とも言えよう。




目次

  1. 埼玉で最も古い寺 慈光寺
  2. 慈光寺の宝物殿には、様々な文化財が

埼玉で最も古い寺 慈光寺

慈光寺開山は673年。
埼玉県にあるお寺で最も古いお寺なのだそうだ。
坂東三十三観音霊場のお寺は、皆、歴史のあるお寺ばかりだが、慈光寺も同じように歴史のあるお寺である。

山道を登ると、慈光寺の駐車場が見えてくる。駐車場の前には、慈光寺境内の地図看板とお手洗いが用意されていた。駐車場は、それほど広くは無いが、平日という事もあり、車は一台しか停まっていなかった。

山深いせいか、とても静かで気持ちの良い風が通る。

駐車場から、少し歩いて山門へと向かう。

歩いて数十秒くらいの所に山門はあったが、先に『開山堂』の方へと石段を下ることに。整備された石段を少し下ると、『開山堂』があるらしい。

道々、鐘楼があった。実際につくことはできないが、実に質素ながらも力強い。

さらに、石段をくだり『開山堂』方面へと歩く。

山門から数分くらい歩いた所に『開山堂』があった。一度、火災で消失し、この場所に移され建て替えられたものだそう。

開山堂を観た後は、もう一度石段を登り直し、山門へと戻る。美しい緑の中に、雰囲気のある石段。奥に山門が見えてくる。

山門をくぐるとご本堂。慈光寺の御本尊は千手観音像。ちなみに、ご本堂の前に巨木が植えられている。慈覚大師が密教の道場として宝樹坊を建てたのだが、その時に、唐から伝わった多羅葉樹を植えたのだそう。いまだその木が威風堂々と葉をつけていて、この巨木は樹齢1,200年、高さは20メートルにも及ぶとのこと。

こちらで御朱印をいただくのだが、先に観音堂にお詣りに行くことに。

ご本堂から、さらに石段を登って観音堂へと進む。この道は『般若心経の道』というのだそうだ。

石段の途中には『般若心経堂』。中に入って観覧できるので、ぜひ『般若心経堂』にも入る事をおすすめ。

ようやく、観音堂が見えてくる。こちらの御本尊は十一面千手観音像、鎌倉時代の作品だそう。こちらの観音様は、左手の1本だけ掌を後に向けているのだそう。これは、子供を背負う母親の慈悲を表しているのだとか。観音堂の中に十一面千手観音像はあるので、直接は観られないが、実にありがたい観音様である。



慈光寺の宝物殿には、様々な文化財が

慈光寺にはさまざまな文化財が保存されていて、境内には宝物館がある。別途、入場料を支払うと宝物館にはいることができ、様々な文化財を観覧できる。中でも、鎌倉時代初期の『慈光寺経・一品経』は国宝に指定されている。

文化財を保有しているお寺としても慈光寺は実に有名だ。

また、慈光寺のご本堂から観音堂までの般若心経の道は広い境内になっているのだが、山の景観を壊さず、自然と一体になっていて、とて清々しいものがある。街中のお寺などでは味わえない、美しい自然の息遣いを感じされること請け合いである。

また、この辺りは埼玉県比企郡ときがわ町と言う地域で、自然を活かしたハイキングやカヌーなどで遊ぶことができるらしい。余暇として、楽しめそうなものが沢山ありそうなので、また改めて遊びにきてみたいと思った。

帰り道では、豆腐の専門店があったので、こちらでおでんの具などを購入。オカラのドーナツも美味しかった。

さらにランチは、こちらのカフェ&ギャラリーでキーマカレーのランチセットをいただいた。店内には、手作りの家具や小物を販売されていて、とても可愛らしいお店だった。

埼玉県比企郡ときがわ町にある慈光寺参拝は、自然溢れる癒やしの旅でした。ぜひ、お詣りください。

※下記情報は、2018年現在の情報です。

基本情報
住所 〒355-0364 埼玉県比企郡ときがわ町大字西平386
TEL:0493-67-0040
宗派 天台宗
御本尊 十一面千手観音像
御開帳 不明
URL http://www.temple.or.jp
時間/拝観料 8:00〜17:00
宝物殿 大人(中学生以上)300円
小人(小学生)150円
注 目 観音堂までは石段が多いので、歩きやすい靴で。宝物殿にはできるだけ入るのがおすすめ。
駐車場 あり(無料)
地図
御朱印




<参考>
※1:坂東巡礼 三十三観音と心の法話,坂東札所霊場会監修,電気情報社,2014
※2:御朱印でめぐる 関東の百寺 坂東三十三観音と古寺,ダイヤモンド社,2017