危機的な日中関係…打開策はあるか!(激論クロスファイア)




毎週録画してみているBS朝日の「激論クロスファイア」。

2月2日(土)放送分は、前 中国大使の丹羽宇一郎さんを迎え、
「危機的な日中関係。打開策はあるか!」というテーマの
インタビューだった。

 

その中で、丹羽氏は、

 

“大使の役目を終える時に、中国政府の幹部の複数人と
 オフレコで話をした。

 彼らは、これからも日本と良好な関係を築いていきたいと考えている。

 中国国内で、反日デモが起こってしまうのは、
 さまざまな、中国政府への不満や生活への不安などからくるものもある。

 だから、中国政府側は、国内向けのメッセージを出さざるを得ない。

 日本は、尖閣諸島の問題は、係争地であることを認めた上で、
 改めて、日本の領土であるということを主張し、
 様々な角度から、中国と対話をすべきである。

 領土問題とは、話合いで解決するということはありえない。

 0か100の決着であれば、これは武力(戦争)で解決するしかない。
 しかし、こんなことは全国民が望んでないはずだ。 

 ただ、日本が話し合いをするからと言って譲歩する必要は全くない。

 しかし、日本が白といったら、中国が黒という。

 これは、『係争』というしかない。

 だから、話し合いをしなければならない。”



と、 言っていた。

一見、なんとなく、一方的に中国寄りの意見に見て取れる。

しかし、番組を通して最後まで話を聞いてみると、
そのようには感じられなかった。

 

そもそも丹羽氏は、元伊藤忠商事会長であり、
日本を代表する経営者。

丹羽氏の経営の理念は、
「CLEAN・HONEST・BEAUTY」だという。

 

そんな丹羽氏は、国益というものをきちんと考えた上で、
良識ある先進国としての大人の対応をしていくことを
終始一貫して説いているようだった。

ある意味、一番近くで、
一番の動乱を見てきた丹羽氏だからこそ、
このような意見を述べることができるのだろう。

 

昨年から緊張が続く日中関係。

何か事が起こるたびに、日本国内も中国国内も
ざわざわとざわめき出す。

それは、愛国心か、過激なポピュリズムか….

しだいに、専門家も一般人も、様々な論争で加熱していくように見える。



メディアを通してざわめいているだけならまだしも、
昨年起こった、中国での日本企業をねらった大規模デモで、
100億円規模の損害を被っているのだから、
日本国民も、いよいよ涼しくみているわけには行かなくなっている訳だ。

 

しかし、
そうはいいながらも、正直、

外交や防衛という意味、そしてなにより、

「国益」という意味では、
私のような、一国民はどのように、
日本が振れればいいのかなんて、本当はよくわからない。

 

感情の赴くまま、感情的にヒステリックに、
何かを声高に叫ぶのも違うような気がするし、

かといって、

「そんなの関係ないよ。どうでもいいよ。」と
冷静(というか無関心)を気取るのも違うような気がする。

 

結局、

冷静に、かつしたたかに、力強く、
国益を考えて動いてくれる政治家に任せるしか無いのだ。

 

実際、元中国大使として見つめてきた
丹羽宇一郎氏の見解に、少しだけ雪解けの予感みたいなものを感じることができた。

それは、とてもかすかなものだけど、
日々、緊迫したニュースを観ているよりは遥かに明るい。

そして、何よりも「日本人」としての誇りを持とう!と思った。

秩序正しく、冷静で、賢く、
広い視野で物事を見つめ、良い未来と社会を築ける
日本人としての誇りを忘れずにいようと、私はそう思おう。



最後に、丹羽氏はこういった。

 

“尖閣問題のこれからは、
一度休みにする。一度頭を冷やして、話合いをすればいい。

そして、一日も早く、青少年の交流を大々的にやれば良いと思っている。

これまでも日本に青少年交流で5,000人くらい中国人が来ている。

日本に来たい中国人の若い人がたくさんいる。
日本の学生で中国に行きたい人もいる。

中国14億人のうち、日本に来たことがあるひとは一握りだ。

日本人に会ったりして、今の日本人を知ってほしい。”

 

 

心の底では仲良くしていきたいと思っているなら、
うまい具合に、雪解けができる状況になるのが大事なのだろう。

春先に、日中韓の首脳会談が韓国で行われるはず。

そこで、3カ国の首脳が顔を合わせることで
雪解けの第一歩が始まるかもしれないそうだ。

日本人としての誇りを持ちながら、
政府の動きを見つめる日々が続きそうだな。