先日の岩手観光の折に、念願の急須鉄瓶を買いました。
ここ最近、少しずつ揃えたきた南部鉄器のキッチンツール。(お鍋、すき焼き鍋、フライパン☓2個)たびたび、ブログで紹介してまいりましたが、あともう1つ、急須鉄瓶が欲しかったので、盛岡観光の際に買おうと決めていました。
今回、ようやく理想的なものが買えて、毎日のコーヒーの時間が楽しみなのです。
『急須鉄瓶』なのにコーヒーって何?と思いませんでしたか?(笑)
そうなんです。
南部鉄器の鉄瓶を買いたかった理由は、白湯を美味しく煎れたかったからです。お茶やコーヒーなど、なんでも白湯を使います。都会の水道水を美味しく飲むために、美味しい白湯を作る。それが南部鉄器を使う醍醐味なのです。


藤枝工房
今回、急須鉄瓶を購入したお店は、盛岡手づくり村にある『藤枝工房』さん。




飾りっけのない店内にはオシャレなジャズが流れていて、様々な鉄瓶が沢山並んでいます。数十万円のものから、お手頃な1万円以内のものまで、幅広いラインナップが親切でした。中国人観光客もとても多かったです。
お店に入ると、店主がすかさず説明をしてくれました。
店主の解説のポイントは以下の通り。
つまり、藤枝工房の店主がおっしゃるに、内側がホーロー処理してあるものは、鉄瓶本来の能力が発揮されないとおいうことでした。『ホーロー処理していない鉄瓶を買いなさい』と教えてくれました。
もちろん、ホーロー処理していない鉄瓶は、若干お高めです。しかし、藤枝工房では、かなりお安い価格で買えるのがここが素晴らしいのです。以下は『藤枝工房』さんのウェブサイトから引用しています。
赤く錆びる前に黒くまたは、青く酸化させた。(または、灰色)
だから鉄瓶の中は、初めから酸化。(錆びている為赤く錆びにくくなりました)
たわしなどでこすってはだめです。酸化した鉄や物は、それ以上酸化しません。赤錆を取ろうと思いたわしでこすると金肌が出て来てそこが今まで以上に酸化して赤く錆びます。
鉄は、熱い時は、錆びづらいのです。
鉄瓶を熱源から下ろした後は、湯をポットに注ぎ鉄瓶の蓋を外し乾燥して下さい。
鉄瓶の内側は、鉄その物、何も塗っていない為、鉄分が解け出しやすい溶け出した鉄分(イオンの鉄が)水道水の塩素と反応し分解したり飛ばしたりします。
お湯のカルキ臭さが無くなり美味しい湯に蘇るのです。
なので、内側がホーロー処理されていると、これらの効果が薄まるというわけです。
店主は、この部分を非常に強調されていました。
日常的な使い方は簡単。ポットで沸かしたお湯を急須鉄瓶に入れるだけ。鉄瓶を一度通した白湯をコーヒー用に使ったり、お茶を入れたりします。
価格は1万円以内と考えていましたので、その価格帯で、デザインが一番好きなものを選びました。
今回購入した鉄瓶は7,000円。店主いわく、これは、通常は70,000円くらいの鉄瓶と同じ価値のある急須鉄瓶なんだそうです。他に高い急須もあるのですが、店主は高いのをすすめません。デザイン的に好みがあれば高いものを買っても良いが、機能上は何も変わらないとのとこでした。
そういえば、店主のプレゼンの素晴らしさは他にもありました。
朝煎れたコーヒーを飲ませてくれたのです。鉄瓶に入れっぱなしでも、まったくコーヒーが煮詰まった感じがありません。しかも、そのコーヒーはスーパーで売っている量販的なコーヒー豆であることもネタバレしてくれました。安いコーヒー豆でも急須鉄瓶を通せば、すこぶる美味しく飲めるということです。
今回は、『藤枝工房』さんの店主のオススメで、最高の鉄瓶を購入することができました。
盛岡冷麺(やまなか屋)
そういえば、盛岡観光でもう1つ。手作り村の帰りには、盛岡冷麺を食べました。『やまなか屋』という所で食べましたが、すごく美味しかったです。盛岡冷麺は初めてじゃないのですが、ここで食べた冷麺が一番美味しく感じました。ここは、盛岡てづくり村にいた、地元のお母さんに教えてもらいました。やはり、美味しい所は地元の人に聞くのがベストですね。
他、盛岡てづくり村では、実際の南部鉄器の工房で働く方々の姿も見ることができます。工房の見学や手作り体験、地元の特産品のお買い物など、とても楽しい商業施設でした。オススメです。





