極楽寺と成就院 変わらぬ絶景に馳せる思い



動画で解説


癒やしの寺 極楽寺

おすすめの鎌倉散策は、いくつかのエリアに分かれるが、江ノ電 極楽寺駅周辺の散策は、特に静かでのんびりしていて、鎌倉通の人々に注目される散策エリアであろう。

江ノ電 極楽寺駅は、駅名にもなっている極楽寺が目の前にあり、歩いて数分の所には成就院がある。いずれも「鎌倉三十三観音霊場」になっており、観音様のおわします有名なお寺だ。

極楽寺周辺に向かうには江ノ電を使うのが、もっとも早い。
鎌倉駅から江ノ電に乗り、4つ目の駅が極楽寺駅。

素朴で小さな江ノ電 極楽寺駅は、かつて高視聴率をたたきだしたテレドラマ「最後から二番目の恋」のロケ地の一つでもある。ドラマを観た人なら、「ああ、あの駅のシーンね」とすかさず思い出されることだろう。

ドラマもさることながら、ロケ地である極楽寺周辺は、ほのぼのとした静かな風が吹き、癒やしの寺と言われるとおり、自然に心が落ち着く空気が漂う。

鎌倉駅駅近くの小町通りのような賑わいはなく、地元の住民の普段の暮らしの中に溶け込み、極楽寺が見守るように佇んでいるのが素晴らしい。

極楽寺駅をでたら、線路をまたいで極楽寺へと。
極楽寺駅直前には、江ノ電では唯一のトンネルがあるのも見どころ。

極楽寺は1259年創建。開山した忍性菩薩は慈悲深い方で、境内では難病に苦しむ人に無償で治療を行ったといわれている。よって、境内には薬の調合に使われた石の調薬鉢が残されている。

極楽寺の参道は木漏れ日さす、のどかな参道だ。のんびり、ゆっくり歩きながらご本堂に向かううちに、自然と心が落ち着いてくる。イライラした気持ちもおさまり、静かな鎌倉を感じるには極楽寺は最高である。

参道の先にはご本堂が佇み、大きなサルスベリの木が真っ青な空に威風堂々と立つ。夏は、さぞかし美しい花を咲かせることであろう。夏にまた訪れたいものだ。ご本堂には不動明王、文殊菩薩、薬師如来様が安置されている。

癒やしの寺、極楽寺には、紫陽花の季節と夏のサルスベリの季節に、今一度訪れたいものである。


由比ヶ浜の絶景 成就院

極楽寺での参拝を終えたら、ここから歩いて数分の寺、成就院へと移動。成就院もセットで参拝するのがおすすめである。

成就院は弘法大師が護摩供養を行った霊地であることから、北条泰時が京都より高僧を招き建てたお寺である。ご本堂に観音様が安置されている。

特に成就院といえば、切通し崖上にある山門前から望む由比ヶ浜の絶景である。観たこともない由比ヶ浜の風景を望むことができる。

切通しとは、山に囲まれた鎌倉の地に切り開いて作った道の事。極楽寺坂の切通しは極楽寺の忍性菩薩が造ったものだとされているそうだ。京と鎌倉を結ぶ、主要道路が切通しであった。

由比ヶ浜は美しい海岸であるが、この成就院からの眺めは、ここからしか堪能できない貴重な眺めだ。木々に囲まれた崖の間から、美しい海が広がる。ずっと眺めていたくなる。


星の井

さて、成就院でお参りしたあとには、階段を降りて「星の井」まで移動。昔、こんこんと湧く鎌倉の井戸を鎌倉十井といい、この星の井も、鎌倉十井の一つ。虚空蔵堂の前にあるので、ぜひ、一緒に訪れてみたい鎌倉のスポットである。

極楽寺エリアは、鎌倉のお寺を周る上でも、かかせないエリアである。

鎌倉駅から少し離れているが、必ず一度はおとずれてみたいお寺である。しずかで、のんびりとした昔ながらの鎌倉に触れ、どこからも見ることのできない由比ヶ浜の絶景にうっとり。

お天気の良い日に、ゆっくり散歩するのがおすすめ。