凛々しい経営者 南三陸町 三浦弘子さん




撮影:カメラマン 田山 達之 氏

 

 

誰にでも、尊敬する経営者はいるだろう。

 

私も、仕事柄、経営者と接する機会が多く、
あちこちで、沢山の魅力的な経営者に出会う。

 

そんな中、ちょうど一年前に、
宮城県は南三陸町で頑張る、一人の経営者に出会った。

 

それが、三浦弘子さん。

 

今では、すっかり有名になった
南三陸町のホタテキャンドルを作っている、
漁協女性部の代表だ。

 

偶然テレビで、ホタテキャンドルを見て、
自分にできる支援は無いか?と考え、
全く面識の無い三浦さんに、
私からコンタクトをしたのが出会いのはじまりだった。

 

あれからかれこれ、付き合いは1年になろうとしている。



南三陸町は、東日本大震災で大きな被害を受けた町。
海側の町は、広い範囲で被害を受け、三浦さんのいる歌津も
甚大な被害を被った。

 

それでも、がれきの中で、唯一残ったホタテ貝を使い、
女性たちがキャンドルを作る事で生計を立て、
今年の6月には、失ったホタテの加工工場を再開させた女性経営者だ。

 

出会ってすぐ、三浦さんは、「経営者だな」と、すぐ感じた。

自分が販売する商品に誇りやプライドをもっているし、
なによりも、運命や境遇のせいにして、愚痴をいうこともなく、
いつも、「自分たちのできることをやる」と 言う。

 

そして、応援してくれる人への感謝を忘れず、
何かあれば、誠意で返す。

 

だから、沢山の人が、三浦さんはじめ、
漁協女性部の方々を応援し、力になってくれている。

 

さらに、三浦さんはホタテキャンドルをPRするために、
販売直後から、顔や名前を出して、全面に出て突き進んできた。

普通なら、プライバシーなどの観点から、
顔や名前を伏せたくなるのが普通だろう。

しかも、被災者だ。

でも、三浦さんはマスコミにも出るし、
名前も顔写真も出して宣伝をしてきた。

 

そこに、経営者としての風格があると思うのだ。



私は、南三陸町のホタテキャンドルの販売を
ボランティアや支援でやっているとは思っていない。

現地の人と、復興に向かって
活動を一緒にやらせていただいていると思っているし、
自分が何かを与えているとはいえない。

 

それに、三浦さんの姿を見ているだけで、
経営者として学ぶべきことを沢山教えてもらえるし、
私は、現地の方々から学ぶ事ばかりなのだから。

 

三浦さんと、直接話したり、電話で話したりしても、
いつも元気で朗らかで、涙を浮かべたりはしない。

 

でも、ふとした瞬間に、なんとなく涙がにじむ瞬間をみてしまうと、
きっと、歯を食いしばった時の汗が、たまたま瞳から溢れるんだろう、と思う。

 

それくらい、強く、凛々しい経営者なのだ。

 

三浦さんは、今年の6月に、新しいホタテの加工工場を再開させた。
基金などに頼らず、自力での再開だ。

 

いつだったか「基金とかは考えないんですか?」と尋ねた時に、
「自分の力でやりたい」とはっきり答えていた。



どこまでも凛々しく、強く、たくましい女性経営者だ。
6月に始まった、ホタテの出荷も秋ぐらいまで。

ぜひ、株式会社マルジン三浦水産の活ホタテを食べてみて欲しい。
復興に向かう、南三陸の味がする。

 

直販サイト(http://www.hotatecandle.com/marujin/