昨年の3月11日に発生した東日本大震災から、今日で11ヶ月が過ぎました。
毎月毎月、11日がくるたびに、東北沿岸の被災されたエリアの方々への鎮魂と復興への想いを込めて祈ります。
昨年の3.11直後からずっと、自分に出来る支援は何かと考えながら過ごす日々でしたが、昨年の11月頃から南三陸町の歌津泊浜の女性が作るホタテキャンドルの販売支援を行うことで、自分も東北被災地の復興支援を微力ながら協力させていただいているところです。
出会いというのは不思議なもので、南三陸町歌津という地域は、とりわけ縁(ゆかり)のある地域ではありませんでした。
たまたまテレビで、南三陸町の浜の女性がつくる『ホタテキャンドル』が復興支援グッズとして販売されている事を知り、ネットで検索したところ、オフィシャルサイトもなく細かな販売情報が取得できなかったため、その部分の支援ができたら…..と考え動きました。
とはいえ、現地とコンタクトするすべもなく、突然コンタクトして不審に思われるのも困るので、ひとまず、Twitterで南三陸町の情報を発信している方にメッセージを送った事が始まりでした。
するとすぐに、私の投稿を見たジャーナリストさんが現地の担当者さんの連絡先を教えてくれ、私が支援をしたがっていることを、事前に現地に伝えてくれました。
そして、そこから一つずつ一つずつ、現地のみなさんと一緒に、ネットを通じてホタテキャンドルの販売を初めて行く事になったのです。

被災地の方々が主役。あくまでも私はサポートする役割で。
私が連絡をとりはじめたのは、昨年(2011年)の10月頃でしたがその頃は、先日ようやく本電話がつながったばかりでした。パソコンもネット環境もそろっておらず、情報という意味では、とても孤立した状況にあったように感じます。
きっと、私の事を詳しくネットで調べる事もままなら無かったと思います。
でも、一度電話でお話させていただいたうえで、すぐホームページを立ち上げるための準備をはじめ、
とにかく急いでネットから注文ができるような窓口を用意しました。
キャンドルの写真などもなかったので、私が全て預かり、撮影して掲載していきました。
もちろん、注文メールを現地でうけることはできないため、私がメールを受信し、個数や送り先をきちんと詰めた上で、現地の作業所に注文FAXをおくります。
完全にアナログな動き(笑)ではありますが、それでも、電話とFAXでしかうけれなかった注文が、ネット注文に広がった事で、オーダーの数がぐっと増えました。
連絡のとりにくい現地の架け橋になることで、スムーズに事が進むようになったと思います。
また、ホタテキャンドルのデザイン面もアピールすることができたのもネットのおかげです。
どんなデザインがあることを皆さんに伝え、デザインを選んだりすることができるようになったのも良かったと思っています。
これまでは、ご購入された方がブログなどで写真を掲載してくださっていましたが、どんなデザインバリエーションがあるかまではフォローしきれていませんでした。
キャンドルデザインの名前もなかったので、分かりやすいように私の方で名前も付けてみました。
最近では、春のサクラバージョンを作って欲しいと逆に私がリクエストしてみたり、全デザインの8個パックを限定で用意してみたり私も、現地スタッフになったように活動しています。(笑)
でも、私は、決して自分のペースで進める事はしないようにしています。
まだまだ、復旧・復興がままならない被災エリアです。現地にお住まいの方々に、余計なご負担のないように、あくまでも現地の方々のペースで進め、私は、バックヤードでサポートする裏方に回りたいと思うからです。
この点は、現地のみなさんと暗黙の了解で認識し合えていると思っています。


改めて感謝。大きなネットのチカラと多くの方々の善意。
南三陸町歌津泊浜では、昨年の夏頃から少しずつ海の仕事が増えてきました。
しかし、主流の産業である漁業やその水産加工がが復旧するには、海底のガレキの撤去などもあり、長い長い道のりがかかるそうです。
それでも、今年の春が過ぎた頃には、生のホタテが少しとれるかもしれないとおっしゃっていました。
そして、そのホタテをボランティアに来てくれた方に振る舞いたいそうです。
私は、横浜の遠い所にいて被災地のみなさんの本当のご苦労を、常に、間近で見る事が出来ず想像するしかありません。
それでも、 それぞれが違う場所にいても三陸を復興させたい、東北を復興させたい、日本を復興させたい、という想いがあれば、どんな形でも行動することができると思っています。
私は、販売手数料などをいただいていないので、
ホタテキャンドルをご購入いただいた金額は
全額被災地でキャンドルを作っている女性のみなさんに渡ります。
仕事を失った現地の女性の方々は、この販売で雇用を創出し、きちんと収入を得る事ができるようになっています。
また、この活動をして痛感したのが、インターネットを通じて、支援してくださった沢山の方々の想いです。
私が一人でホームページを立ち上げたとしても、支援してくださる方々がいなければ、現地に支援は届きません。
今回の活動で、改めてネットを通じた情報発信の大きな力を体感することができたと思っています。


