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【映画レビュー】「ONCE ダブリンの街角で」「はじまりのうた」

最近、わたしのブログは、旅の記録ばかりで、自分の考えや感想をまとめていないなぁ….と、ふと気づきました。言いたいことも、発信したいことも、沢山あるのですが、日頃のつぶやきはSNSで済ませてしまうことが多く、なかなか長文にするのがおっくうで、ブログに向かう機会は減ってしまいます。

大好きな映画レビューも映画のソーシャルメディア「Filmarks」に記録できてしまうし、さらにブログに書くことが無くなります。(笑)

また、日々のお仕事で、文章を書くことがますます増え、毎日、400字つめの原稿用紙を何枚も書いていると、オフタイムに長文を書く事から逃れたい、という思いもあったり。(笑)

しかし、相変わらず、ブログのPVは落ちること無く、沢山の方々に見ていただけているので、久しぶりに、大好きな映画のレビューを書いてみたいと思い、長文に向かいました。(映画レビューの記事は、いつも閲覧数が安定して高いので)

私の大好きな映画2本「ONCE ダブリンの街角で」と「はじまりのうた」をご紹介します。

ラブストーリーなので、主に、女性におすすめかもしれません。

※これは、映画レビューです。 気をつけて書いてはおりますが、一部ネタバレにつながる部分もありますのでご注意ください。

思いが実るか実らないかだけが、恋じゃない。
ONCE ダブリンの街角で

 

ラブストーリーに、誰もが求める結末がハッピーエンド。

思いが実るか実らないかが、最大の関心事で、みる側もその右往左往に感情移入していきます。

本作「ONCE ダブリンの街角で」も、誰もが恋焦がれる恋の物語です。

穴のあいたボロボロのギター片手に、人々が行き交う中、ひたすら街角で歌うストリートミュージシャン。
誰も足を止めない淋しい街で、一人の女性が足を止め聞き惚れる、それが2人の出会いです。

冒頭から、手ブレ感たっぷりのドキュメンタリーチックな画の中で、2人の出会いや心が近づいていく感じにリアリティが感じられます。

照明もほとんど当たっていないので?と思うくらい、暗く素朴な画の中で、2人は距離を縮めていくのです。

もちろん、なんの大きなイベントもなく普通の出会いから始まるので、急に心がグラグラすることはありません。
その後も、特にセンセーショナルな出来事が起こるわけでもないですし、露骨に愛を交わすシーンもありません。

しかし、そんな中、自然な流れで始まる、2人のセッション。
セリフのかわりに使われる美しい旋律。

これが、絶妙にすばらしい!

映画の中盤くらいからは、画面を食い入るくらい楽曲に聞き惚れてしまい、心がグラグラ揺さぶられてしまいます。それくらい二人の歌声が素晴らしいのです。音楽と物語が、これほど融合している映画も無いと思いますね。

ハグする訳でもなく、キスする訳でもなく、ただただ音楽を通して交わされて行く二人の想いは、全く押し付けがましさを感じません。

恋をした。結ばれた。別れた。
ラブストーリーの結末やテーマにはいくつかのバリエーションがありますが、くっつくか離れるかしかない恋愛ドラマは飽き飽きだ!もっと、じんわり愛の余韻を味わえるドラマに出会いたい!という大人の貴方に、特におすすめです。

できるならば、この映画を観た記憶を一度リセットして、もう一度一から感動を味わいたい!
そこまで思わせるくらいに、素晴らしい良作です。

映画を観た後は、100%サントラを聞きたくなりますよ。

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女性は、自分を成長させてくれる男性に恋をする

「ONCE ダブリンの街角で」のジョン・カーニー監督の最新作。

キーラ・ナイトレイ主演の「はじまりのうた」も、「ONCE」と同じくらいステキな音楽映画です。

主人公であるキーラ・ナイトレイの元カレ役のMaroon5のアダム・レヴィーンはノーギャラで出演したんだとか。
ミュージシャンなのですが、役者さんとは、また違った魅力があって、とてもステキでしたね。
一気に、アダムのファンになりました!

キーラ・ナイトレイは女優さんなのにシンガーソングライターの役で歌もこなし、アダム・レヴィーンはシンガーソングライターなのに演技をこなすという、こんな面白いキャスティングは大ハマリしているので驚きます。

物語はとにかくポジティブです。
これみて、どんよりする人はいないでしょうし、心底元気が出でて前向きになれる映画です。

「ONCE ダブリンの街角で」よりも、だいぶ洗練されたオシャレな映画になっています。

楽曲もとてもステキでしたが、ONCEよりも垢抜けてしまっている感じは、前作の良さをしっている方には賛否がわかれるかもしれません。

物語は、売れないシンガーソングライターが、同じシンガーソングライターである元カレが先に成功しスターダムに乗った結果、他に好きな子ができたと、突然ふられてしまう、という所から物語は始まります。
そんな中、偶然知り合った、音楽プロデューサーと手作りでアルバムづくりをはじめ、自分らしさを取り戻していくというお話。

偶然知り合った音楽プロデューサーは、そこそこ年齢のいった中年男性で、ハンサムというわけでもないのですが、なぜか自身たっぷりのその迫力に、大きな魅力を感じてしまいます。

主人公のキーラ・ナイトレイとの関係も、徐々に深まっていく….というお話です。

なかなか、ネタバレに注意して、物語のテーマを書くのは難しいのですが、やはり、女性というのは、自分を成長させてくれる男性に惹かれていくのだな、と感じました。2人の関係は、なかなか一言であらわすことはできませんが、どちらも「大人だな」と思う展開になります。

べたつかず、でも、お互いの距離感を図りながら、2人の世界を深めていくことができるなんて、なかなかできないことです。
個人的には、どちらも応援したくなりました。

もちろん、ラストシーンも大満足!この結果意外ありえない!と思うくらいの余韻を残したラストとなっています。
ラスト直前の、アダム・レヴィーンの「LOST STARS」は圧巻。胸に、かすかな痛みを残すほどの感動を味わえます。

こちらも、映画を観終わった後に、100%サントラを聞きたくなりますからね。(笑)

現在、劇場公開している所もあると思いますので、ぜひ、劇場へどうぞ!

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