音楽って、本当に心癒される。
人それぞれ、好みはあるにせよ、一日の中で、音楽に触れている時間は長く、自分の生活の一部といっても過言ではない。
私も、御多分に洩れず、一人で出かける時は、ほとんどBOSEのヘッドホンをつける。
iPodシャッフルをクリップでとめ、お気に入りの音楽に浸るのが大好きだ。
音楽を聞いていると、都会の雑踏も気にならなくなるから不思議だ。
この音楽。
実際に、身体と心に大きく影響していることが科学的に分かっている。
それが、医療の現場で用いられている音楽療法。
音楽療法は、ガン患者の緩和ケアや認知症患者への能動的アプローチなど、大きく注目されているのだ。
先日、ある医療記事の取材で、音楽療法の第一人者にインタビューしてきた。その取材内容に驚き、とても興味深く、音楽の素晴らしさを改めて見直したばかりなので、ブログに簡単にまとめてみたいと思う。
音楽療法には、①音楽を聞く②歌う③体を動かす④作曲するなどがある。音楽を聞くのも歌うのも非常に良い効果がある。
実は、人は、自分の好きな音楽を聞いている時には、深いリラックス状態にあるという。
自分によい影響を与える音楽とはなんでもよく、自分の馴染みの音楽が自分が聞いていて心地良いと感じる音楽が最もいいそうだ。
クラッシックは心によい影響を与えそうだからとか、ヒーリングの音楽が良さそうだから、とか、そんなに頭で深く考えず、自分の好きな楽曲を聞き、歌ったりすることが最も良いらしい。
実際に、音楽療法は医療現場で様々なアプローチに導入されている。
ガン患者の痛みを緩和するためのケアだったり、手術前後の不安を軽減するケアだったりと、患者さんの心のケアに大きな効果を発揮する。実際、音楽療法をした後には、ストレスが軽減されていることが血液データなどで立証されているのだ。
日本では、大分前からカラオケがブームだが、この音楽療法の理論にピッタリ当てはまっているからだろう。
好きな曲を思う存分歌い、時には仲間と歌いストレスを発散する。
間違いなく、体の中ではよいホルモンが沢山でているのだ。
あと、失恋など落ち込んだ時は、自分の心と共鳴する沈んだ曲もいいそうだ。
これは、同質の原理というらしい。
落ち込んだ気持ちに歌(メロディライン)や歌詞がそっと寄り添ってくれる感覚が、気持ちの立ち直りを助けてくれるんだそうだ。
他にも沢山、音楽の素晴らしさについて教えてもらったが、書ききれないので、興味のある方は、関連書籍などをよんでいただくと良いと思う。
2011年の3.11の震災以降、音楽で人々を励ますプロジェクトがあちこちで生まれていた。
復興ライブや復興ソングなどなど。歌で人々を元気づけるというのは、とても科学的で理にかなっている。
歌は人を癒し、元気づけるものなのだ。
音楽は、いつしか芸術とか、エンターテイメントとか、人々の趣味嗜好のジャンルに入るようになった。
でも、古代ギリシャでは、医療と強く結びついていた。
人々を癒し、健康な状態を導くもの、と考えると、音楽の聴き方が変わってくるから不思議なものだ。