ほぼ毎年のように行く、CEATEC japan。
先日、千葉の幕張メッセで行われた、CEATEC japan 2012にも
当然、行ってきた。
CEATECに行くと、実は必ず寄るブースがある。
ビクターのウッドコーンのスピーカー「匠の響」のブースだ。
ビクターが誇る、良質なスピーカーだそうで、
ブースには、数台のウッドコーンのスピーカーを並べ、
CDをかけながら、販売員の方が丁寧に説明してくれる。
個人的に、スピーカーや音響などは、すごく好きで、
マニアほどではないものの、ホームシアターコーナーとか、
オーディオコーナーなどで、音を視聴したりするのが大好き。
iPodも、イヤホンでは聞かず、
BOSEのヘッドフォンで聞くし、
ちょっとだけ、良質な音を聞くことが好きだ。
実は、CEATECの「匠の響」ブースは、 毎回寄るのだが、
もちろん、毎回買わず(笑)に、その音とか販売員さんのトークとかを聞いて、
ふむふむ….とするのが好きなのだ。(笑)
だって、このウッドコーンスピーカーシステム「匠の響」は、
実演販売のみでしか販売されていない。
量販店での販売はもちろん、ネットでも買えないそうだ。
対面販売で、しっかり説明を聞いて買ってもらうのだそうだ。
もちろん、ブースには、スピーカーの値段など書かれていない。
販売員さんは、延々と匠の響のプレゼンをするのだが
客からの
「それで、これはおいくらですか?」
という言葉を引き出す売り方をしている。
実際、このスピーカーは、28万円くらいだそうだ。
実際は、100万円くらいの価値があるものだそうで、
このお値段は、破格ということになる。
毎回、販売員さんの売り文句を聞くのが楽しみなのだが、
今回も名言が飛び出した。
「このスピーカーは、木でできているんですよね。
ストラディバリウスと同じように、聞けば聞くほど、
音が進化していくんです。
一台買えば、孫の代まで使え、
さらに音の深みがでるスピーカーになるんですよ」
と、決め台詞。
もちろん、その言葉は、聞いていた客の、
「それで、こちらはいくら何ですか?」という言葉を引き出した。
しかも、毎年、限定台数しか販売しない。
今年のCEATECでの実演販売では、25台しか出す予定がなかったのだが、
前日で、販売予定数を完売してしまったので、
最終日のために、5台だけ追加販売をしているとのことだった。
そして、展示しているスピーカーの前に、
「祝!ご成約」の文字と購入者の名前が書かれたビラを
ヒラヒラとたなびかせるのだ。
本当に、毎回思う。
目の前で、LIVEさながらの美しい音を聞かされて、
値段も分からないけれど、そのすごさを説明され、
限定●●台、ここでしか買えないと、せっつかれ、
“今買わなきゃいけないんじゃないか?”と気持ちが焦る。
売る技術が満載なのだ。(笑)
このスピーカーが、自分の部屋にあったら、
どんなに優雅なひと時を感じられるだろう…..
そう思わせるエッセンスでいっぱいの物売りに、
毎回、感心して帰る。それが、私のCEATECの楽しみの一つでもある。
(実際、音も素晴らしく、
ちょっとだけ、欲しいな…..って思ってます。ボソッ。 )