朝、ゴミ出しのために外にでたら、
ゴミ捨て場の前の梅の木の下に
ポツンと野良犬がいた。
野良犬なんてめずらしい。
ゴミ捨て場と知っていて、食べ物を探しているのだろうか?
お腹は痩せているけれど、
全体的にシャープでキリッとした体。
それでも、眼はとても優しかった。
お互い、じーっと眼を見ながら
少し警戒しながらも、
しばらくの間立ちすくんだ。
食べ物を探しているような姿を見て、
おもわず、パンを取りに家に戻り、
再び、ゴミ捨て場に戻ったが、もう、そこには野良犬の姿はなかった。
痩せた体で、それでも食べ物を探し
その日を生きている野良犬。
でも
ホントは、その眼の力強さに勇気づけられた。