【医療記事】健康な生活を支える 一杯の水の力 3回目(全3回)


第1回目にひきつづき、水についてのお話です。第2回目は、水の選び方についてです。
◆水の“飲み方”にも工夫が必要です。
自分に合った水がわかったら、
今度は水の「飲み方」についても考えてみましょう。
ポイントはこまめにゆっくり飲むこと。
のどが渇いたときにだけ飲むのではなく、
定期的に飲むことで、身体が水分不足を感じにくくなります。
30分おきにコップ半分くらいずつ飲むのが理想的ですが、忙しいときは1日10回、コップ1杯ずつ飲みます。
のどの渇きが強いときは、2杯を目安に飲みましょう。

水が最も吸収されやすいのは空腹時なので、

食間や食前に飲むとより効果があります。

1日に必要な水分量のなかで食事以外でとる1・5ℓのうち、
1ℓはお茶などではなくミネラルウォーターなどの水を飲みましょう。
コーヒーやお茶などには利尿作用があるので、
水分が排出されてしまいます。
そのため、水を効果的に飲むことで、慢性的な水分不足を予防するのです。
◆水の飲み方

(1)起床時:
冷蔵庫でよく冷やしたアルカリ性の硬水~ 中硬水を1杯飲みます。
睡眠中の水分不足を補う大切な水分補給に必要なほか、目覚めもよくなります。

(2)外出時:
食間に1 ~ 2杯飲みます。
外出時トイレなどを気にして水分を控えがちですが、活動による身体の水分不足を補うように意識して水分をとりしょう。

(3)おやつ:
甘いお菓子を食べた後は水分補給が必要になります。
体内で糖分が分解されるときにカルシウムが使われるため、硬水を1 ~2杯飲むとよいでしょう。

(4)お酒:
飲酒前後は軟水をそれぞれ1杯以上とり、水分不足を補います。
逆に、飲酒中はマグネシウムなどが不足しがちなので、硬水を1杯以上飲みましょう。

(5)入浴:
入浴することで血行がよくなり、発汗が促されるため、体内の水分が不足するので、水分補給が必要になります。入浴の前後に1杯ずつ飲みましょう。

(6)就寝:
寝ている間に人は多量の汗をかきます。
寝る前に1杯の軟水を飲み、水分補給をしましょう。
また水を飲むことで、心身が落ちつき催眠効果も生まれます。

◆水の常識Q&A

Q.コーヒーやお茶も水分に入る?
お茶やコーヒーも水分に入りますが、利尿作用などがありますので、1日のうち1ℓは「水」を飲むことが健康維持につながります。

Q.水は飲み過ぎてもいけないって本当?
水の飲み過ぎは身体を水浸しにして、細胞の伸縮能力を狂わせます。自分のペースでゆっくり飲むことが一番良い飲み方です。

Q.水道水でも大丈夫?
日本の水道水は安全な水ですが、健康維持のために飲むのであれば、自分にあった性質を持つミネラルウォーターが良いでしょう。

Q.水を飲むと太る?
これは大きな間違い。水をこまめにとると新陳代謝が上がり、逆に太りにくくなります。体のむくみは慢性的な水不足になっている証拠なのです。

監修:藤田 紘一郎先生(ふじた こういちろう)
医学博士、東京医科歯科大学名誉教授。テキサス大学で研究後、金沢医科大学、長崎大学医学部教授を経て現職に至る。専門は寄生虫や熱帯病学。日本医学会議のメンバーとして、マラリアやエイズ関連の免疫研究に取り組んでいる。免疫学視点からみた、水の飲み方や選び方に関する著書多数。

文/後藤 ようこ