胎話士という職業があります。
胎=胎内 話=会話
つまり、妊娠中のお腹の中の赤ちゃん(胎児)や亡くなった赤ちゃんと会話ができる人のことです。
生まれる前の赤ちゃんだから、もちろん言葉が話せません。
胎話士は、たましいとたましいで会話するそうです。
横浜市金沢区にある池川クリニックの池川明先生は、
10前から胎内記憶の研究をしている産婦人科医です。
誕生前の記憶を持った子供や胎話士から話を聞くことで、
生まれる前の赤ちゃんの意思や感情を理解し、
胎児期からの母子の絆づくりと、よりよい産科医療を突き詰めています。
胎内記憶。
なんと、非科学的な現象で、信じられない…..と感じてしまいますが、
実際、本当に記憶している子供達が数多くいるそうです。
生まれる前、つまりは受精する前から、
『雲の上で、神様に守られながら仲間と遊び、
ママになってもらいたい人を選んでいた』とか、
『楽しい家族にしたくて、ママを選んで降りてきた』とか、
様々な記憶を持っている子供が沢山いるそうです。
また、上の子が、お腹の中の赤ちゃんと会話できて、
そのうちに会話ができなくなったと思ったら、流産してしまっていた….とか、
胎内記憶を持つ子供本人のみならず、上の子がお腹の中の赤ちゃんの
気持ちを感じ取ってくれたりするそうです。
これらの胎内記憶をたどっていくと、一つのことが見えてきます。
生まれてくる子も、生まれてこなかった子も、
それぞれ、なんらかの意味を持っている、ということです。
その意味とは主に2つ。
人のために役に立つこと。(特にママの役に立つこと)
そして、自分の人生のミッションを果たすこと。
ママの役に立つということとは、
子育てを通して、
ママ自身が生きる喜びや命の尊さを学んでいき、
ママ自身を成長させていくことです。
そして、その後は、自分の人生のミッションを果たすために生きていきます。
また、生まれなかった命は、また違うミッションを果たします。
妊娠、流産などで、子宮筋腫が見つかった、
流産を通して、壊れかけていた夫婦関係が修復された、
折角授かった命を失ってしまったママは
その胸の痛み以上に、人としての深みが増していく。などなど、、、
この世に生まれなかった命達も、ママに大きな贈り物を残すそうです。
つまり、意味の無い命は一つもなく、
命は周りの人たちに、大きなプレゼントを残してくれるのです。
よって、生まれた命も、生まれなかった命も、間近で体験した人たちは、
赤ちゃんが伝えたかったメッセージを読み取る必要があるのです。
それが、命をかけて授けてくれる、赤ちゃんからの最大のギフトです。
全ての妊娠のうち、8〜15%が流産になるといわれています。
そのほとんどが、染色体異常でありママはどうすることもできません。
また、受精から妊娠反応が出るまで受精卵が育つのは
5〜10回にたったの1回。
人間は極めて妊娠しにくい生き物です。
そんな奇跡ともいえる生命の誕生に、
生まれる前から意思や意味があるとしたならば、
私たちは、全身全霊でそのメッセージをうけとる必要があります。
生まれてきた命にも
生まれなかった命にも
すべて意味があるとしたら、
「命」は目に見えるものだけでは無いということなのです。
(※胎話士になりたくなったんだけど、どうすればなれるのかな?)
※参考:池川 明(2008)『ママ、さようなら。ありがとう〜天使になった赤ちゃんからのメッセージ』二見書房 115pp.
※参考:池川クリニック http://www1.seaple.icc.ne.jp/aikegawa/index.html(2011/1/6 ACCESS)