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【エッセイ】哲学絵本『ぼくを探しに』〜だめな人と だめでない人のために〜 

ぼくを探しに

優しい哲学の本

『何かが足りない だから ぼくは楽しくない』

このフレーズではじまる、有名な絵本 “ぼくを探しに”

本作の著者は、シカゴ生まれの作家、シェル・シルヴァスタイン。『THE MISSING PIECE』という原作本の、日本語訳が『ぼくを探しに』である。

昔、この原作の英語の絵本 “THE MISSING PIECE”を使った小学校の授業風景をドキュメンタリー映像で観たことがあった。小学校の英語の授業で、教材として使われていたのである。その時に、この本の存在を知り、自分のブログに記事としてまとめたことがある。(過去記事はこちら)この記事は、非常にアクセス数が高く、何年も前に書いた記事なのに、常にアクセス数では第一位をキープしている。それほど、ワード検索されている絵本なのである。

私の手元にあるのは日本語版。
これは、小さな子どもから大人まで、哲学したい時やホッとしたい時にぴったりの、やさしい絵本になっている。

ぼくを探しに

多くの人が知っているので、詳しい内容は触れないが、要約すると『自分に足りないものを探しにいくが 帯に短し襷に長しばかりで 足りないかけらは見つからない』冒険のお話である。

小さな子どもには、絵だけみせて、どんなお話か想像させた後で、お話をしてあげるのもいい。
ひらがなが読めるようになったら、音読しながら、どういうお話なのかを親子で話してもいい。
小学生なら、哲学することの入門書にもなれる。

万能な絵本である。

欠けたピースを探しにいくお話とくれば、多くの人が、察するだろう。

『人間、どこか欠けたくらいでいいんだ』と…..。

しかし、そんな風に、人間は簡単に理解できるだろうか?簡単に見えて、すごく難しい問いであるはずだ。頭では分かっていても、いつも足りない何かを求めるのが人間なのである。

無くてもいいや、、、、と思い込ませながら、それでも行き詰まると足りないピース探しをはじめてしまう。手に入らなければ苛つき、手に入れようともがき苦しむ。手に入ったような気持ちになったのに、やはり手に入らなくて自分を責める。人と比べて、深く落ち込む。それを繰り返し繰り返し、日々を過ごしていくのである。

しかし、それでもいつか、様々な苦しい経験を重ねていくうちに、ふと気づき始める。

欠けているからこそ、見えているものがある。
欠けているからこそ、理解できることがある。
欠けているからこそ、魅力的なのである。

ということに。

きっと、キレイ事ではなく、本心からこう気づけるようになっていくのであろう。そして、最終的には『欠けていて良かった』と思えるまでに、自分を受け止めることができるようになるのだろう。それまで、沢山の経験を積み重ねなければならないし、諦めずに前を向いて生きていくのである。

ある仏教の本に

『この世に つまらなきことなど ひとつもない。つまらないのは、己の知恵袋のせい。』

と書いてあった。

本当に、その通りだろうと思った。

色んな事を、知れば知る程、世の中が面白くなる。辛いことも苦しいことも、楽しいことも幸せなことも。全て、意味を知って自分の財産にしていくと、人生が楽しくなるのである。

『ぼくを探しに』

探しながら、探しものをみつける本である。

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