日本の研究者が開発した、iPS細胞


人間の細胞は、200種類、60兆個からできています。

これらの細胞は日々入れ替わり、
古い細胞が死に、新しい細胞に入れ替わっています。

しかし、これらの細胞は、細胞分裂の過程で決まっていて
別の細胞が入れ替わる事はありません。

心臓は心臓の細胞。
血液は血液の細胞。

というように、受精卵が分割していく過程で
決まっていくのです。

山中伸弥・iPS細胞研究所長らは、
これらの指令の、鍵を開ける遺伝子がある事を発見し、

iPS細胞の開発につながりました。



iPS細胞とは、
人工多能性幹細胞 (induced pluripotent stem cell:iPS細胞)。
(iPS細胞の「S」は「幹」を意味しています。)

人間の皮膚などの体細胞に、極少数の遺伝子を導入し、
数週間培養することによって、
様々な組織や臓器の細胞に分化する能力と
ほぼ無限に増殖する能力をもつ多能性幹細胞に変化します。

それでは、iPS細胞は、これからそのようなことに
活躍していくのでしょうか?

   ①病気の原因の解明
   ②新薬開発
   ③再生医療への活用

など、それは、それは、
非常に多岐に亘っていくと考えられます。

これまで、ES細胞(胚性幹細胞)は、人間で98年に作られ、
発明者は2007年にノーベル賞をとりました。
しかし、受精卵を破壊して作ることから、
倫理的な問題をどうしても避ける事ができませんでした。
また、患者本人の細胞からは作れないので、
拒絶反応が起きるなどのデメリットがありました。
しかし、iPS細胞は採取に差し支えない体細胞を
使って作ることができます。
そこが大きな研究の成果なのです。
iPS細胞は、様々な年齢層の皮膚細胞からの作製に成功しています。
どんな年齢の人の体細胞からでも炸裂できると考えられ
現在の国内外の研究成果を調べると、
神経、心筋、血液など様々な組織や臓器の
細胞に分化することが報告されているかたわら、
どんな疾患の治療に有効であるか、について
検討が進められているそうです。
すでに国内においては、
・アルツハイマー患者の新薬の研究、
・脊髄損傷患者の治療への有用性、
・網膜の移植治療などに有効であるという
実験結果が報道されています。

国内外の研究者たちは、
一日でも早い医療応用を目指して研究を続けている所です。
日本人研究者が発見した、万能細胞。
iPS細胞。
これらの基本技術に関する特許が、米国でも成立しています。
国内ではすでに特許が3件成立。

米国での特許成立により、
iPS細胞関連の研究は、
日本全体にとっても大きな財産となることは
間違いないでしょう。