イニシャル“Y”




どこの家庭も、大掃除で大忙しの時期となりました。
元来、「まとめて掃除」という時間が取れない
働きマンの私にとって、12月に入ってからは、

いつもより細かい所も念入りにお掃除をするくらいで、
大掃除らしい大掃除もしないのではありますが、
日々の暮らしの中で、ちょっと煩わしさを感じるスペースは、
せっせと物を処分したりすることがあります。

 

そんなに不用品など入ってはいないだろうなと思っていても、
出るわ出るわ不用品の山。

 

元々、物を沢山買う方では無いのですが、
なんとなーく溜まっていった1年の垢なんでしょうね。

 

そんな断捨離っぽく、仕分けをしていると
面白いものが見つかったりもします。

 

買った当時は、さほど役に立たなかったのに、
「まさに今、このタイミングで貴方を待ってました!」
とばかりに現れる、空気を読む不用品は、
まさに宝の山だっりして面白いのです。

 

ものの価値とは、ある程度固定されたものですが、
使う人によって、その価値は微妙に変動します。
また、同じ人の手の中にあっても時間の流れも影響します。

 

物との出会いというのは、
人との出会いとおんなじなのでしょうね。
大切に使えば使うほど、愛着もわくし、
一目惚れみたいに急に心を奪われ買ってしまう物もあります。

 

物には魂みたいなものがあり、
その時々に、物に対する思い入れが変わっていくのです。

 

 

そうはいっても、溜まる一方のタンスの肥やし達を、
見過ごすわけにはいきません。使いそうもないものは潔く捨て、
また物が入ってくるようスペースを開けなければなりませんね。(反省)

 

こんな風に、毎年毎年、大掃除で色んなものを整理するわけですが、
ある日、なんとも懐かしいものを見つけました。

 

退職した職場の上司から、退職時にもらったギフトでした。



“銀座和光:WAKO”と書かれた箱に、ずっしりとした金のコンパクトミラー。

 

上司といっても、親ほど離れた落ち着いた大人の女性だったので、
なかなか渋いプレゼントで、私にはまだまだ合わないような気がして
使ってませんでした。

フォーマルなパーティドレスや和装にピッタリあうようなデザインです。

 

でもある日、携帯用の鏡が欲しくなって、
このギフトを思い出し、使い始めました。

 

開けるたびにずっしりとした高級なコンパクト。

何気なく使い始めてから、ある日気がつきました。
コンパクトの表面に着いている装飾が、アルファベットの “Y” だったのです。

 

そう、私の頭文字。

 

そんなメッセージにも気づかない青二才の私ったら、ほんと鈍感です。

きっと、
「ようこさん、ステキな大人の女性になりなさい」
っていうメッセージですね。(と、勝手に思ってます)

 

時を超えて、上司から届いた暖かいメッセージをようやく受け取り、
日々大切に使っています。

 

大掃除。

皆さんは、眠っている物から、どんなメッセージを受け取ってますか?