ミス待ちをしない 〜浅田真央の闘い方〜




私が、フィギュアスケートに魅せられ始めたのは、
かれこれ小学生くらいの頃。

 

氷上の演技は美しく素晴らしく、
どこか孤独で、大きなプレッシャーと
たった4分間の闘いで勝たなければいけないスポーツである。

 

 

もともと、アメリカの女子フィギュア選手だった、
ミシェル・クワン選手が大好きだったが、
日本の浅田真央選手が出てきてからは、
浅田選手に魅せられ、応援を続けている。

浅田選手は、
シニアデビューしてから、
自分とずっと闘い続けている。

 

試合後、

キスアンドクライで点数待ちをしている、彼女の表情を見ていると、
実にわかりやすい。

 
数々の大会で優秀してきた訳だが、
彼女は順位はさほど気にしていない。
自分の演技の評価だけを気にし、
評価されなかった所をつぶしていくために、
どこにどれだけの点数をもらえ、
どこがもらえなかったのかだけを気にする。

これって当たり前では?
と、思われがちだが、そうだろうか?

 

 

テレビの前の視聴者は、浅田選手が優秀してほしいと願う。
だから、心のどこかで、
「他の選手がミスすれば」と、内心思うだろう。

 

 

つまり、得点が僅差の場合、他の選手のミス待ちになる。
相手がミスすれば、自分はノーミスでなくとも、
そこそこの演技をすれば優秀できるということになるからだ。

 

でも、浅田選手は、自分が優秀した大会であれ、
納得いく演技ができず、
他の選手のミスで優秀したとしても、決して喜ばない。



その表情は曇り、悔しそうだ。

 

もちろん、優秀というタイトルは何にも変え難いし、
スポンサー契約をしている企業への貢献もふくめ、タイトルは必須だ。

 

ただ、浅田選手が目指しているものは、
ミス待ちなんかじゃなく、自分の演技のクオリティ。

 

まわりをキョロキョロ見ることなく、
自分の演技を100%だし切ることだけ考えている。

 

だから、私も、浅田選手の評価は、順位ではなく点数で見ている。

 

 

私たちは、常に競争を強いられる。
それは、悪いことではなく、
淀むことなく社会が回るためには、良い側面もある。

 

時には、ミス待ちして、楽に何かを手に入れたいとも思うが、
それは、自分の運命を相手に任せることだ。
自分の運命を自分で切り開くには、
ミス待ちではなく、自分の仕事を自分の納得いくまで突き進むしかない。

 

私が、浅田真選手が好きな理由がここにある。
私も、自分が誇れるものを、精一杯成し遂げて、
生を全うしたいと、

 

彼女を見る度、私は思う。