健康を維持する水の飲み方は、自分に合った水をこまめにゆっくり。


今日の夕空

暑い節電の夏。

あちらこちらで熱中症で
救急搬送される人が後をたたない。

そもそも、
人は、熱中症対策に関わらず
常に、水分を適切に摂らなければならない生き物。

さらに、このように暑い夏には
電解質バランスを考えた水分摂取が大切だ。

今日のブログには、
以前、医療記事を執筆したときに
「健康を支える水の飲み方」というテーマで
専門家である藤田紘一郎先生に取材した内容を、
まとめて書いてみたいと思う。

ぜひ、みなさんに、ただしい水の飲み方を知ってもらいたい。

(※今回は、熱中症対策の事は触れません)

私たちが暮らす地球の地表は
70%が水に覆われた「水の惑星」。

それと同じように、地球の成分でできている人間は
成人男性の約60%、成人女性の約55%は
水でできていて、脳にいたっては90%が水分である。

食べ物や飲み物を通してとりこんだ水は、
血液やリンパ液となり細胞に栄養を与え、
いらないものを体外に出す役割をになう。

成人の場合、1日に約2.5リットルもの水分が
体外にでてしまう。
だから、1日に必要な水分は約2.5リットル
通常、食事などで1リットル程とれるため、
残りの1.5リットルは水などを飲む事で取り入れなければならない。

それでは、健康のためにはどんな水を
どのように飲めばいいのだろうか?

水には大きく分けて2種類の水がある。

カルシウムやマグネシウムなどの含有量の多い硬水と、
それらが少ない軟水。

日本の水の多くは軟水で、
硬水の多くは海外の水がほとんどだ。

硬水にも軟水にも、それぞれ特徴があるため
自分の体調に合わせて選ぶ事が
健康維持に役立つ。

(※硬水と軟水の特徴はまた別の機会に触れます)

さらに大切なのが水の飲み方。

ポイントはこまめにゆっくり飲む事。

のどが乾いたら水を飲むのではなく
定期的に飲む習慣をつけることで
体が水分不足を感じにくくなる。

のどが乾いた状態というのは、
かなりの水分不足の状態であるため
その前に、定期的に飲む事が大切なのだ。

30分おきにコップ半分くらい。
忙しいときは1日10回ずつ飲むのが理想的。

のどの渇きが強いときは、コップ2杯を目安に飲む。

水が最も吸収されやすいのは空腹時であるため、
食前や食感に飲むと非常に効果がある。

1日に飲んだ方がよい1.5リットルのうち
1リットルはミネラルウォーターなどの水を飲み、
利尿作用のある、コーヒーやお茶は、
水分を排出してしまうためにさけた方がよい。

せっかく摂取した水分が、体外に排出してしまうからだ。

水は、効果的に選びよいタイミングで飲む事で
健康に役立つのだ。

水を飲む目安は下記の通り、
自分の体調に合わせながら、調整して飲むとよいので
是非、自分の体調に合わせて飲む習慣を付けた方がよいと思う。

[水を飲むタイミングと量]

●起床時:アルカリ性の硬水〜中硬水を1杯。
(睡眠中の水分不足を補う)

●午前中:食間に1〜2杯
(外出時は水分摂取が減るので注意)

●おやつを食べたら:硬水を1〜2杯
(糖分を分解するときにカルシウムが必要)

●お酒を飲んだら:飲酒前後は軟水を1杯以上飲む
(飲酒中はマグネシウムなどが不足するので硬水を飲む)

●入浴:入浴前後に1杯ずつ飲む

●就寝:寝る前に、軟水を1杯。
(睡眠中の水分不足を補う。寝る前は負担のかからない軟水)

取材:藤田 紘一郎先生(ふじた こういちろう)
医学博士、東京医科歯科大学名誉教授。テキサス大学で研究後、金沢医科大学、長崎大学医学部教授を経て現職に至る。専門は寄生虫や熱帯病学。日本医学会議のメンバーとして、マラリアやエイズ関連の免疫研究に取り組んでいる。免疫学視点からみた、水の飲み方や選び方に関する著書多数。

文/後藤 ようこ