ある夕暮れ




ゆっくりといつもの坂道を下ると、
いつもと同じ夕暮れ。

 

踏んだ落ち葉が、暮れていく夕陽のタイマーの秒針のように
カサカサとなって暮れていく。

 

夕暮れを見ていると、なんだか
難しいこともめんどくさいこともどうでもよくなるんだ。

 

色々大変な1日だったけど、今日はもうおしまいでいいよね。
って言ってくれているように思える。

夕暮れを見たくなる理由はこれだ。

 

 

どんどん暮れていく夕陽は、木の葉をシルエットにして

シルエットになった木の葉は、枯れ木に花が咲いているように美しい。

 

帰りの上りの坂道は、すっかり日が暮れて街灯の道。

 

こうして暮れていった、ある夕暮れ。

 

陽が昇る頃には、また違う明日が始まる。