児玉龍彦氏の意見陳述に熱い魂を感じる




衆議院厚生労働委員会「放射線の健康への影響」について
参考人: 児玉龍彦氏(東京大学先端科学技術研究センター教授)の冒頭意見陳述。

7月27日の衆議院厚生労働委員会での児玉教授の意見陳述。
沢山の人が、その姿に感銘を受けたことだろう。

私も、YouTubeでの映像に、強く感銘を受けた。

その内容はもちろんのこと、ほとんどカンペ無しで、
限られた時間内で、専門的な解説をわかりやすく伝えている。

すばらしい演説。

さらに、自分が最も伝えたい部分は、
感情を抑えることなく、声が震えるほど
力強い口調でメッセージを伝えている。

常日頃から、いかに真剣にこの問題に取り組んでいるか、
ということが切実に伝わる陳述だった。

まだ見ていない方は、是非、見た方がよいと思う。

《要点まとめ》
・3/15日 午前9時ごろ 東海村で5μシーベルト/hという線量を記録。(文科省に通報)その後、東京で0.5μシーベルト/hを記録。これは一過性に下がった。
・3/21日 東京で雨が降り、0.2μシーベルト/h投下し、今日に至るまで高い線量の原因になっている。
・このとき、枝野官房長官が「健康に問題はない」といったが、「これは大変な事になる!」と思っていた。
・今回の福島原発の事故というのは100km圏で5μシーベルト、200km圏で0.2μシーベルト、足柄から静岡のお茶まで及んでいる。我々が放射線障害を見るときには総量を見る。東電と政府は、今回の福島原発の総量がどれくらいであるか、はっきりとした報告は全くされていない。
・自分たちが総量を計算したところ、熱量としては広島原爆の29.6個分に相当するものが漏出されている。ウラン換算では20個分のものが漏出されている。
・原爆による放射線の残存量は、原爆は1年経つと1/1000になるが、原発事故の場合は、1/10程度にしかならない。
・総量が膨大にあると、今回の稲わら汚染の問題になる。この汚染は決して同心円状にはならないため、どこにどう落ちているかはその時の天候や、その物質が水を吸い上げたかどうかが問題。
・我々がしなければならないのは、「汚染値で徹底した測定ができる」ということを保証すること。また、食品検査などは、イメージングベースの測定器が開発されているのに、なぜ政府はそれを全面的に応用して、お金を使わないのか?3ヶ月も経っているのに、このような事がなされていないことに、慢心の怒りを表明する。
・内部被曝によって起こる問題はガン。ガンはDNAの切断によっておこる。DNAが細胞分裂するときは、1本になり2倍になり4本になる。この過程の所が非常に危険。妊婦の胎児、幼い子供、成長期の増殖の盛んな細胞には放射線障害は非常に危険。
・大人においても、髪の毛、貧血、腸管上皮などの、増殖が盛んな細胞が放射線障害をうけやすい。
・内部被曝はそれぞれ、集まりやすい体内の集積点をみなければ、いくらホールボディスキャンをやっても全く意味がない。
・放射線の内部障害を見るときには、どの遺伝子がやられて、そういう変化が起こっているかを個別でみるのが大事。
・南相馬の中心地区は海側で、学校の7割は線量が低い。ところが飯舘村に近い方の学校にスクールバスで毎日子供が移動させられている。このようなことは一刻も早くやめて欲しい。今、一番の障害になっているのは、「強制避難でないと補償しない」ということ。補償問題の線引きと子供の問題は分けて考えなければならない。
・除染については、緊急避難的除染と恒久的除染をハッキリ分ける必要がある。


・国策として、食品・土壌・水を、日本が持っている最新鋭のイメージングなどを用いた機器を用いて、抜本的に改善してほしい。
・緊急に、子供の被曝を減少させるために新しい法律を制定してほしい。(現状、自分たちが行っている除染はすべて法律違反)
・国策として、土壌汚染を除染する技術を、民間の力を結集してほしい。現地に、除染研究センターをつくるのを、利権がらみの公共事業になりかねない危惧をもっている。
・7万人以上の人が自宅を離れて彷徨っているときに、国会は何をやっているのか!