映画レビュー

リダクテッド/真実の価値 真実の価値を決めるのは誰? 2006年にイラクで起こった米軍兵士による少女レイプ及びその一家惨殺事件を題材にしている、事実に基づくフィクション。ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞。ドキュメンタリー映像を撮影している風景を中心に進んでいく、イラク駐在のアメリカ兵達のすがた。イラク戦争は、ついこの間のように感じるが、ここで起きていることは、大昔の軍国主義時代の事のようにも映 […]

映画「ビフォア・サンライズ」「ビフォア・サンセット」

※「ビフォア・サンライズ」と「ビフォア・サンセット」の映画レビューです。配慮して書いてはおりますが、一部ネタバレの部分がございますのでご注意下さい。   本当に、ノーマークでした。 昔から、イーサン・ホークは大好きな俳優さんで、いくつも映画は観てみましたが、このラブストーリー2作品は完全にノーマーク。 一度も観たことのない作品でした。 現在、最新作の「ビフォア・ミッドナイト」が公開されて […]

高畑勲監督 『かぐや姫の物語』〜魂あふれる作品〜

目次 生命感溢れる演出 肯定から否定へ 明日を生きる活力に ※これは、映画:かぐや姫の物語のレビューが一部含まれています。気をつけて書いてはおりますが、一部ネタバレにつながる部分もありますのでご注意ください 先日、映画好きが注目するといわれている“キネマ旬報”の2013年度版 ベストテンが発表された。 ベストテンの中に、スタジオジブリ2作品がランクインされていた。もちろん、“風立ちぬ”と“かぐや姫 […]

映画「SEESAW」

映画の好みは人それぞれだ。 私自身は、“こういうジャンルの映画が好みだ”と確固たるものは、さほど無いが、できるだけ感情移入して観られる映画が、どちらかといえば好きだ。 イギリス映画、フランス映画、ハリウッド映画、韓国映画の順で好きで、アクションやホラー系はあまり好まず、社会派ヒューマンかラブ・ストーリー、サスペンスが多い。 邦画も大好きで観るが、邦画の場合は、どちらかといえば、色の付いたTVによく […]

KITANO BLUE(北野武監督作品の映画レビュー)

久しぶりに北野武監督作品5作品を観なおした。 ほとんどが、昔に一度観た作品だが、改めて観直すと新しい発見や新しい感情が湧き上がる。   最近、映画を観ていても、あまり爽快感が感じられない事が多い中、北野映画には、やはり感情を揺さぶられる何かがある。   北野映画の初期、5作品。 あの夏、いちばん静かな海。ソナチネ。キッズリターン。HANA-BI。菊次郎の夏。   それ […]

映画:サニー(永遠の仲間たち)

  面白かった!!SNSや口コミで広まった大ヒット韓国映画”サニー”。 観終わった後に、懐かしい友人に会いたくなる感動作、とあったが、お涙頂戴のベタベタな感動作とはちょっと違う。むしろ、感動というより、映画全体のコメディ性や物語性、エンタメとしての快活さ、全てが映画としての体をなしている事に感動した。題材は他愛もない少女時代の仲間との思い出。一つ間違えば、ダラダラした青春STORYになりがち。これ […]

映画「ガレキとラジオ」

はじめに 本記事は、南三陸町を舞台にしたドキュメンタリー映画「ガレキとラジオ」のレビューです。 3.11の震災が風化していると言われていますが、少なくとも私の身の回りでは風化などなく、たえず、私に何かを問いかけています。でも、世間がいうように風化があるとしたら、それでいいのか?と考えます。数分で、このブログの記事は読むことができます。ぜひ、本記事を読んでいただき、興味がわいたら、ぜひ映画をご鑑賞く […]

石巻市立湊小学校避難所

避難所にボランティアの方々の美しい歌声が響く。 ♫ わーすーれがーたきー  ふるさとー 「ふるさと」のコーラスは、避難所を包み込む。   それを遠くから見つめ呟く女性。   『何様になった気なのさ。 ふるさとなんて、故郷がある人が歌う歌なのよ。 私たちの故郷はここ。瓦礫の中。』   ちょっとトゲトゲしいその声と表情は、明らかに苛立っている。   映画の冒頭。 ほんの数分で私は、心をグサッとえぐられ […]

遺体 〜明日への十日間〜

(この記事には、一部ネタバレの情報が入っております)   エンドロールが終わるまで、場内の人々は誰一人席を立たなかった。   魂が覆いかぶさってくるような圧迫感と、泣きつかれた私の瞼は重く、場内の灯りがついて、ようやく現実に引き戻されたようで、ハッとした。 昨日、3.11の震災に関連する実話に基づく映画、遺体 〜明日への十日間〜を観て来た。   予告の時点から、きっと涙無しでは見られないと覚悟はし […]

椿三十郎

    以前、映画「乱」を観てから、 モノクロの黒澤明監督作品を観てみたいと思っていましたが、 モノクロであり音声が聞き取りにくいというイメージから なんとなく後回しになって今に至ります。   “でも、今年こそは!”と奮い立ち、   延長コード付きのヘッドフォンで、 録画してあった映画を観てみました。   私の(モノクロ)クロサワデビューは「椿三十郎」。   […]