(独断と偏見で)今年の映画レビューまとめ

今年も、もうあと少し。 改めて1年間の映画レビュー本数を数えたら、340本くらいでした。年内、あと観て10本くらいなので、365本は無理そうです。残念(笑) とはいえ、今年も沢山の映画をみて、様々な発見と感想を持ちました。 基本的に、巷の話題に左右されることなく、自分の好みの映画をひたすら観るタイプなので、なかなか地味ではありますが、今年の映画総括をしてみたいと思います。 今年公開のものだけでなく […]

ドキュメンタリー映画『ザ・トゥルー・コスト〜ファストファッション 真の代償〜』

Amazonビデオで観られます。 『コスト』とは。 以前、ニュースで日本国内のお豆腐屋さんの苦悩が取り上げられた時期があった。 大手スーパーからの(仕入れ値)値下げ交渉がきつく、作っても作っても大きな利益が出ない、という類(たぐい)のものだ。 長く続いた日本のデフレ経済。   “より安いものが 良いもの” “より安く買うことが 良いこと”   という価値観が蔓延し、世の中には激 […]

映画『ピッチ・パーフェクト』

今日は、定期的にライティングさせていただいている医療系出版社からのお仕事で、医療記事の取材に行ってきました。今回は、『知っているようで、本当は知らない“がん”の事』というテーマです。 対がん協会の会長さんのお話を取材させていただきました。 詳細は、後日、ブログでご紹介いたします!   さて、話はガラッと変わって(笑)。   最近、外出するときのBGMは、AppleMusicでダ […]

終戦の日に思う。「人生は誰のものなのか?」〜映画『イントゥ・ザ・ワイルド』〜

昨日、日本は、戦後70年目の8月15日を迎えた。 それぞれが、日本の戦争、そして戦後を考える日であり、マスメディアでも多くの特番が組まれたり、ニュースが発信された。   そんな中、ある知識人のある新聞コラムが目についた。 その中の、ある一文が心に引っかかった。 以下、文中を部分引用。 (戦争体験を)語り継ぐのはむりだと思う。 本気で若い世代や子供たちに教えたかったら、平和の尊さを語ったり […]

映画「リトル・フォレスト」と東北の山里の煌きとおばあちゃんの記憶

梅雨だ。 このところ続く、シトシトと降り続ける梅雨時期の長雨はうっとうしい。   家にいる時はまだしも、ひとたび外出するとなると、着る服はどうするか、履く靴はどうするか。 とても面倒だ。 さらには、突然降りだすゲリラ豪雨に備え、折りたたみ傘は手放せない。 結果、重くなる荷物。ようしゃなく湿気でパサツク髪の毛。 本当に、この時期は、毎年ゆうつつだ。   しかし、そんな事をつぶやく […]

映画レヴュー:「ONCE ダブリンの街角で」「はじまりのうた」

最近、わたしのブログは、旅の記録ばかりで、自分の考えや感想をまとめていないなぁ….と、ふと気づきました。言いたいことも、発信したいことも、沢山あるのですが、日頃のつぶやきはSNSで済ませてしまうことが多く、なかなか長文にするのがおっくうで、ブログに向かう機会は減ってしまいます。 大好きな映画レビューも映画のソーシャルメディア「Filmarks」に記録できてしまうし、さらにブログに書くこ […]

バレンタインデーに。私の好きなラブストーリー映画5選!

今年もやってきましたバレンタインデー。(笑) すっかり、このバレンタインデーは、年間行事の一つに位置づけられ、もはや、女性から男性への告白の日という枠を広げ、日頃の感謝を伝える日….みたいな位置づけになっていますね。 まぁ、兎にも角にも、“愛の日”であることには間違いないので、愛にちなんで、私の好きなラブストーリー映画を解説してみます。 映画は日常的に観ていますが、普段は、レビュー自体 […]

映画『FORMA:フォルマ』

※これは、映画:FORMAレビューです。 気をつけて書いてはおりますが、一部ネタバレにつながる部分もありますのでご注意ください。   先日、1本の日本人新人女性監督の作品が、日本で封切りされた。 それが、映画“FORMA:フォルマ”。 数々の映画祭で賞賛された新人監督の作品だと聞いていたので、とても注目していた作品。是非とも劇場で観たいと思っていた映画だ。丁度、夏休みだったし、公開初日は […]

ドキュメンタリー映画「うたごころ」

※ドキュメンタリー映画「うたごころ」のレビューです。   これまで、数多くの、東日本大震災のドキュメンタリー映画やノンフィクション番組を観てきた。 ノンフィクション映像は、フィクションのそれと異なり、リアルな泣き笑いが画面を通してそのまま表現される。 そして、監督が撮りためた映像を編集するかによって、監督が伝えたいこと、そして、表現したいことが作品として作り上げられ、生の映像の中に、ある […]

映画レビュー:こわれゆく女

精神がこわれていく妻に、どこまでも妻と向き合えない夫 1974年の映画だと知らずにみたが、あまり古さを感じない。神経症気味の妻を持て余しながらも、深い愛情から一人で家庭を切り盛りする、労働者階級の中年男。。突然の水道のトラブルでしょっちゅう家を空ける夫に、妻の気持ちは次第に壊れていき、精神病院に入院するまでに。あらすじを聞くと、クレイジーな妻の物語のように見えるが、私は、主役は夫のような気もする。 […]

映画レビュー:天使の分け前(THE ANGELS’ SHARE)

本当にしょーもない。でも、ホンワカ。 スコッチ・ウイスキーの故郷スコットランドを舞台に、もめ事ばかり起こしてきた若者がウイスキー作りを通じて師や仲間と出会い、自らの手で人生を再生していくさまを描く。第65回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞。ウイスキーは熟成していく過程で、毎年2%ほど蒸発して失われていく。それを「天使の分け前」(THE ANGELS’ SHARE)と呼ぶんだそうだ。映画の […]

映画レビュー:バージニア その町の秘密

イカれたシングルマザー。最後に泣かされる。 日本未公開作ということでネットでレビューがほとんどなかった。おもしろいのか、そうでもないのか分からず観たが、ちょっと良かった。ジェニファー・コネリーが演じるシングルマザー。息子がいようが、愛人を連れ込むし、突拍子もないことばかりするし、統合失調症と診断されても、特に病院を受診するわけでもなく、完全にイカれた自由人。時には、幼い息子に支えられ、特に母親らし […]

映画レビュー

リダクテッド/真実の価値 真実の価値を決めるのは誰? 2006年にイラクで起こった米軍兵士による少女レイプ及びその一家惨殺事件を題材にしている、事実に基づくフィクション。ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞。ドキュメンタリー映像を撮影している風景を中心に進んでいく、イラク駐在のアメリカ兵達のすがた。イラク戦争は、ついこの間のように感じるが、ここで起きていることは、大昔の軍国主義時代の事のようにも映 […]

映画「ビフォア・サンライズ」「ビフォア・サンセット」

※「ビフォア・サンライズ」と「ビフォア・サンセット」の映画レビューです。配慮して書いてはおりますが、一部ネタバレの部分がございますのでご注意下さい。   本当に、ノーマークでした。 昔から、イーサン・ホークは大好きな俳優さんで、いくつも映画は観てみましたが、このラブストーリー2作品は完全にノーマーク。 一度も観たことのない作品でした。 現在、最新作の「ビフォア・ミッドナイト」が公開されて […]

高畑勲監督 『かぐや姫の物語』〜魂あふれる作品〜

目次 生命感溢れる演出 肯定から否定へ 明日を生きる活力に ※これは、映画:かぐや姫の物語のレビューが一部含まれています。気をつけて書いてはおりますが、一部ネタバレにつながる部分もありますのでご注意ください 先日、映画好きが注目するといわれている“キネマ旬報”の2013年度版 ベストテンが発表された。 ベストテンの中に、スタジオジブリ2作品がランクインされていた。もちろん、“風立ちぬ”と“かぐや姫 […]

映画「SEESAW」

映画の好みは人それぞれだ。 私自身は、“こういうジャンルの映画が好みだ”と確固たるものは、さほど無いが、できるだけ感情移入して観られる映画が、どちらかといえば好きだ。 イギリス映画、フランス映画、ハリウッド映画、韓国映画の順で好きで、アクションやホラー系はあまり好まず、社会派ヒューマンかラブ・ストーリー、サスペンスが多い。 邦画も大好きで観るが、邦画の場合は、どちらかといえば、色の付いたTVによく […]

KITANO BLUE(北野武監督作品の映画レビュー)

久しぶりに北野武監督作品5作品を観なおした。 ほとんどが、昔に一度観た作品だが、改めて観直すと新しい発見や新しい感情が湧き上がる。   最近、映画を観ていても、あまり爽快感が感じられない事が多い中、北野映画には、やはり感情を揺さぶられる何かがある。   北野映画の初期、5作品。 あの夏、いちばん静かな海。ソナチネ。キッズリターン。HANA-BI。菊次郎の夏。   それ […]

映画:サニー(永遠の仲間たち)

  面白かった!!SNSや口コミで広まった大ヒット韓国映画”サニー”。 観終わった後に、懐かしい友人に会いたくなる感動作、とあったが、お涙頂戴のベタベタな感動作とはちょっと違う。むしろ、感動というより、映画全体のコメディ性や物語性、エンタメとしての快活さ、全てが映画としての体をなしている事に感動した。題材は他愛もない少女時代の仲間との思い出。一つ間違えば、ダラダラした青春STORYになりがち。これ […]

映画「ガレキとラジオ」

はじめに 本記事は、南三陸町を舞台にしたドキュメンタリー映画「ガレキとラジオ」のレビューです。 3.11の震災が風化していると言われていますが、少なくとも私の身の回りでは風化などなく、たえず、私に何かを問いかけています。でも、世間がいうように風化があるとしたら、それでいいのか?と考えます。数分で、このブログの記事は読むことができます。ぜひ、本記事を読んでいただき、興味がわいたら、ぜひ映画をご鑑賞く […]

石巻市立湊小学校避難所

避難所にボランティアの方々の美しい歌声が響く。 ♫ わーすーれがーたきー  ふるさとー 「ふるさと」のコーラスは、避難所を包み込む。   それを遠くから見つめ呟く女性。   『何様になった気なのさ。 ふるさとなんて、故郷がある人が歌う歌なのよ。 私たちの故郷はここ。瓦礫の中。』   ちょっとトゲトゲしいその声と表情は、明らかに苛立っている。   映画の冒頭。 ほんの数分で私は、心をグサッとえぐられ […]