日本最大級の台湾・道教のお宮 聖天宮




先日、埼玉県坂戸市にある台湾のお宮、聖天宮に行ってきました。いつも日本の神社・仏閣めぐりが多いので、台湾のお宮というのは実に新鮮。『聖天宮』は、日本でも数少ない台湾・道教のお宮だそうで、日本国内最大級の建物だそうです。

本ブログでは、聖天宮の参拝についてまとめました。


目次

  1. 台湾・道教とは
  2. 道教のおみくじ
  3. 本殿
  4. 鼓楼と鐘楼

台湾・道教とは

台湾には三大宗教として、道教・儒教・仏教があります。
その中の「道教」のお宮が、この聖天宮です。

道教とは、中国で生まれた民間の信仰で、様々な神様が存在する多神教なのだそうです。大きな思想として、神様や仙人の世界に到達することを目的とした「神仙思想」と、陰陽師や風水などの元となった「老荘思想」の2つの面を持ち合わせています。

特に、「老荘思想」は、江戸時代では倫理道徳として捉えた朱子学を武士道に取り入れられたそうで、道教と日本の思想は密接に関連しているので、とても身近に感じられます。

こちらが埼玉県坂戸市にある聖天宮の入り口です。

普通の住宅と畑の中に、威風堂々と建っているお宮なので、とても迫力があります。

聖天宮の前には、広々とした駐車場がありますので、車での移動が便利です。

入り口には、聖天宮がなぜこの土地に建てられたのかの由来については解説が書いてありました。

聖天宮の建主である康國典大法師が、不治の病を患った時に、運良く一命をとりとめ、その神様のご利益をあやかれるお宮を建てたく、その土地を探していた所、日本のこの地にお宮を建てよというお告げがあったので、この地に建てたのだそうです。

台湾ではなく、縁もゆかりも無い日本のこの地に建てることになったとは、ありがたいご縁ですね。

昭和56年に、台湾の一流の宮大工により着工され、平成7年に完成いたしました。

聖天宮は、日本の神社仏閣と違って、石造りのお宮です。装飾も華やかで、聖天宮には、五千頭の龍がいるのだそうです。

細かな装飾をみているだけでも、楽しめます。

お宮の中には、中国風の家具やインテリアが沢山あり、とても豪華でした。

建物全体が朱色に包まれ、天井の細かな細工が美しい。



道教のおみくじ

聖天宮の中に入ると、まずは、おみくじが引ける前殿があります。日本のおみくじとはちょっと違っていて、おみくじを引くのにお作法が必要です。

まずは、一礼して筒に入った木のおみくじ棒を引きます。おみくじの筒は男性と女性に分かれています。おみくじを引くところから性別が分かれているところも、日本のおみくじとはちょっと違います。

おみくじの棒には番号が書かれていて、その番号を覚えておきます。

そして、手前に置いてある「陰」と「陽」と書いてある神杯を床に落とします。これで、さっき引いたおみくじの番号で良いかの判断を占います。

「陰」と「陰」になったら、もう一度番号を引き直し。「陽」と「陽」になったら、その番号で決定。「陰」と「陽」ならば、もう一度神杯を床に落とします。つまり、神杯が「陽」と「陽」になるまで、おみくじの番号が決まらないという仕組みです。

私は、2回目で「陽」と「陽」になりました。

「陽」と「陽」になったら、奥にあるおもくじの箱から、決まった番号の引き出しを引き、おみくじをいただきます。ここで、お賽銭の100円を入れます。

運良く、私は「大吉」でした。“わずかな物事を一つひとつ行って、大きな物事にすること”と書いてありました。

引き終わった後は、こちらに結んで終了です。



本殿

おみくじを引き終えた後は、さらにその奥にある本殿へ。日本のお寺にも似ていますが、やはり石造りなので、建物全体の雰囲気は多少違うように感じます。

本殿には、「三清道祖」という道教最高位の三神が祀られています。中まで入らなければ写真撮影もOKということでした。

この後は、台湾・道教の方式でお詣りをします。台湾の道教のお線香は日本のものとはちょっと違って、とても長いお線香です。持つところがピンクで、お線香自体は黒です。

お賽銭を入れてお線香をいただき、火をつけて香炉に刺します。この時、具体的にお願い事を念じながらお線香を立てます。できるだけ細かくお願いするほうが、神様に届きやすいのだそうです。

その後、正式に御本尊にお詣りをします。膝をつくところがあって、そこでお詣りをするそうです。日本の神社仏閣は、ほとんどが立って手を合わせることがおおいので、台湾の道教ならではと思いました。

さらに、その手の合わせ方も、男性と女性とで違う事も驚きです。

男性は手のひらを下にして、女性は手のひらを上にして、12回ほど手をつきます。この時も、まずは神様に自分の自己紹介をすることから始めるそう。お願いごとも具体的に。



鼓楼と鐘楼

お詣りが終わった後は、隣の部屋にある祈祷待合室へ。綺麗な家具の待合室は、とても豪華で台湾のお宮の雰囲気が味わえます。

その後、中廊下を通り鼓楼と鐘楼に向かいます。

左側にあるのが鼓楼。階段

を登ると、塔の上まで登ることができます。太鼓がぶら下がっていて、3時に太鼓が鳴るそうです。

鼓楼からの眺めです。

こちらは、鐘楼です。こちらも3時に鐘がなります。

普段の日本の神社仏閣めぐりとも違う、台湾のお宮の雰囲気が独特で、とても興味深い参拝となりました。
台湾の道教で用いられる「陰」と「陽」という思想、そして男性と女性という存在の役割の違い、12という数字。改めて色んな意味で刺激的な参拝となりました。皆様もぜひ、ご参拝ください。